診療対象動物と診療科目
- 犬
- 猫
当院では、犬と猫の診療を専門に行っております。
また、診療科目は以下項目に対応しております。
内科について
普段の動物達の様子を一番ご存知なのはご家族の皆さまです。いつもと違う、うまく言えないけど何か違和感があるなどでも構いません。どうぞご相談ください。診察して何も無かったら皆で笑い合いましょう。 CTやMRI、より専門的な診察が必要と判断した場合は各専門機関への紹介も提案させていただきます。
外科について
外科は、膀胱や消化器の軟部外科を中心に、外傷、腫瘍、乳腺などの疾患を対象としております。また、検査としての開腹も提案する場合がございます。当院では各種モニタリングにより最大限安全性を担保し、また周術期の鎮痛も積極的に実施した上で手術を致します。但し、抜爪や声帯除去手術は対応しておりません。
避妊・去勢手術についてはこちら皮膚科について
皮膚疾患の多くは痒みにより動物達のQOLが低下し、またその症状を目にするご家族の心理的苦痛も伴うことから積極的に治療すべき分野の一つです。一見痒そうな症状だけが目立っていても奥底に感染症やホルモン病、関節症などの基礎疾患が隠れていることもあります。皮膚を含めた総合的な症状や、実施済みであれば治療反応の時系列を整理して受診いただくとより精度の高い診断・治療が可能です。
よくある皮膚科の症状
- 皮膚に赤みやぽつぽつがある
- 耳を振る、耳が臭い、耳が腫れている
- お尻をよく擦る
- 湿疹が発生したり落ち着いたりを繰り返している
- 痒くはないのに毛が抜けたり薄くなったりしている
- 皮膚はきれいなのに特定の部分をよく舐める、クセになっている
循環器科について
大げさに聞こえますが日本で飼われている小型犬の大半は心臓病の好発犬種です。そして獣医療は研究が進み適切な時期からの投薬開始が健康寿命を伸ばす等のデータも出つつあります。また、猫は心筋症が驚くべき若齢から起きたり、生き物としての性質上、本格的な症状が出るぎりぎりまで隠し通すことがあります。定期的な検査が早期の診断や治療に繋がります。
よくある循環器科の症状
- 咳をする
- 舌の色が紫や灰色っぽく見える時がある
- 散歩がゆっくりになった、距離が短くなった
- (猫で)過度の緊張や興奮時でもないのに開口呼吸をした
- お腹が張っている
- 点滴後に呼吸が大きくなる
- 心臓や呼吸の音が大きい気がする
歯科について
人で歯と全身の健康の関係性が指摘されているように、犬猫も口腔内の健康を保つことは非常に重要です。日頃の口腔ケアは人と動物のお互いが無理なく長く続けることが大切であり、そのための方法を一緒に探していきましょう。口腔外科として麻酔下での歯石除去や抜歯も可能です。但し、無麻酔下での歯石除去は特殊な状況下以外は対応しかねますのでご注意ください。
よくある歯科の症状
- 口が臭い
- 歯茎が赤い、腫れている
- 口を触られるのが嫌になった
- ご飯を食べるのをためらっている、食べ方が雑になった
- 以前と比べて犬歯が伸びた
- 何も食べていないのに美味しい口をよくする
- 歯ぎしりが聞こえる
予防医療について
犬や猫の健康を維持するためには、予防医療が非常に大切となります。狂犬病予防など法律で定められているものはもちろん、ワクチン接種や各種予防薬で危険な感染症から守ったり、軽度な症状で終わらせることが出来ます。近年では通年予防という概念も出始めておりますので当院でもご案内をさせていただきます。
当院で対応している予防医療項目
- 混合ワクチン【犬】
- 混合ワクチン【猫】
- 狂犬病予防接種【犬】
フィラリア予防【犬・猫】
ノミ・ダニ予防【犬・猫】
健康診断について
例えば友人や家族の誰かがもし「自分は健康だから健診を受ける必要が無い」と話していたら貴方はびっくりして、そして受診を勧めるでしょう。人と同様に動物の健康診断は当たり前になってきています。 気にはなっているけれど小さなハードルが積み重なってなかなか病院に足が向かない方は、まずは買い物ついでにご自身だけで寄ってご相談ください。特別な持ち物も知識も準備も何も要りません。
当院で対応している健康診断項目
- 身体検査(問診、聴診、視診、触診、検温)
- 血液検査(血球検査、生化学検査+α)
- 糞便検査
- 尿検査
- 胸部・腹部レントゲン検査
- 心臓、腹部超音波検査
避妊・去勢手術について
女の子は犬で卵巣・子宮の全摘出、猫で卵巣の摘出を行います。男の子は犬猫ともに精巣の摘出を行います。将来のホルモン由来の病気(一旦起きると強度の治療が必要であったり生命やQOLに大きく影響するものが多いです)、興奮・逸走による事故、発情行動による動物と人のストレス回避という観点から、手術を強くおすすめします。獣医としての経験からは“手術しなかった”結果、可哀想な状態に陥るケースが相当に多いことを断言します。手術時期は生後6ヶ月から1年が好ましいですが、それ以降やシニアに入ってからでも術前検査結果が問題なければ手術可能です。