院長の木村です。
ここ数日急に暑くなってきましたね。
6月の初日で30℃超えたみたいで、もう真夏日に入ってしまいましたね。
※30℃以上を真夏日、35℃以上を猛暑日と呼ぶんだそうです
やっぱり暑くなると心配になるのは熱中症。
当院での診察では今シーズンで明らかな熱中症の犬はいませんが、1頭怪しい子はいました。
これから特にわんちゃんは散歩の時間帯や長さに気をつけなければいけませんね。
総務省消防庁の速報では大阪府全体で18人が熱中症により救急搬送されたみたいです。
前週では13人だったので増加傾向にありますね。
これも同サイトより引用していますが、去年の夏場のデータです。
本格的に救急搬送が増加するのは7月下旬ですが、6月上旬時点でも9月下旬よりも熱中症搬送数が多いことが分かります。
6月であっても意外と油断はできないということですね。
発生場所としては住居内が一番多いのは例年変わりません。
公衆(屋外)+道路で26-28%の割合を占めている点は警戒すべき点でしょうね。
そしてここでもうひとつ興味深いデータがあります。
都土木技術支援・人材育成センター発表のちょっと古いデータです。
いっぱいデータがありますが下段の縦長のグラフをみてください。
この研究はアスファルトより地表何cmの高さで測った場合に気温がどう変わるのかを見ています。
時間帯での差はありますが、例えば地表20cmと地表160cmでは1.5-5.0℃の差が生まれています。
びっくりしますよね。
この高さの違いは、わんちゃんのお腹部分と人の顔の高さでイメージできますね。
人が感じている以上に動物たちは熱中症リスクに曝されています。
人が35℃の熱さにへろへろになっている時は犬は最大40℃の地獄を経験しています。
そら倒れても当たり前ですよね。
診察時に聞く限りではみなさんすでに散歩の時間帯に注意を払っていただいているので安心はしています。
ただそれでも、今後も引き続き気をつけてください。
本格的な夏の朝の路面温度は今時期の昼より全然高いですからね。
もちろん動物たちだけではなく、(私も含めてですが)まずみなさんが熱中症にかからないように注意していきましょう!
みなさんがダウンしちゃっていたら動物が調子悪くても病院に来られないですからね!