院長の木村です。

 

「CBDオイル」とか「カンナビジオール」ってよく目にしませんか?

 

最近、犬猫用として開発された製品があるのを知って早速病院で取り扱えるようにしました

 

CBD割引

 

当院を受診されたことのある動物さんに対して病院コードを発行できますので、どうぞお問い合わせください。

 

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本記事ではCBDとは何か、どういう効果を期待しているのかをまとめますのでどうぞお読みください。

CBD(カンナビジオール)とは

実はこれ、大麻の成分の一種です。

しかし皆様がイメージするような怖い依存性は無く、医療用大麻成分の一つとして俄に脚光を浴びています。

 

CBDは鎮痛作用や消炎作用、鎮静作用、抗不安作用などを期待されています。

 

現在流通している成分は医薬品じゃないから効きますとは書いていませんけどね。

 

人では不眠に悩まされている人がチャレンジしているんじゃないでしょうか。

法律で禁止されているんじゃないの??

CBDは大麻そのものと違い大麻取締法の規制対象外ですのでご安心ください。

 

楽天とかAmazonで検索するとオイルなどの製品がいっぱい出てきますが全て合法です

 

元々大麻は古くから鎮痛作用や消炎作用、鎮静作用、抗不安作用などを期待されて人類に使われてきました。

 

しかし、大麻に含まれるTHCの依存性が高いため、国によっては規制されたりします。

 

日本は当たり前ですが規制国ですね。

カナダは4年前に所持や使用が合法化されています。

 

CBDとは、国によっては規制されているTHCの成分をゼロにして薬効だけが期待できる成分です。

 

ここ最近ニュースで話題になる医療用大麻はTHCも入っているので現在は法規制を受けていますけどね。

 

将来はもしかすると医療用途に限り使用OKになる日がくるかもしれません。

 

私も麻薬自体は手術などで使っていますしね。

認知行動や問題行動に影響する可能性あり

何故、私があえてこのCBDを取り扱おうとしたかと言いますと、ズバリ認知症状や問題行動の改善に繋がるのではないかと考えているからです。

 

認知症状や、激しく吠える・咬む・暴れ回るなどの問題行動はご家族にとって大変に難しい問題です。

 

認知症状では夜鳴き・徘徊など時間を問わない介護が必要になりご家族が睡眠不足で疲弊してしまうことが多くあります。

 

しかし、これを抑えようとしても抗てんかん薬1種類、フード1種類、鎮静薬1種類しかありません。

 

しかも前2種は『症状がマシになったらいいね』くらいのものですし、鎮静薬は体への負担があるし薬でひたすら眠らせるというものになります。

 

問題行動については色々な種類がありますが、やはり一番困るのは人への咬み癖でしょう。

 

  • 人を咬んだらいけないから夜中しか散歩に行けない。
  • 赤ちゃんが心配だからずっとケージに閉じ込めるしかない。
  • 持病で抗血栓薬を飲んでいるから咬まれて血が出たら自身の体が危ない。

 

どれも私が相談を受けたことのある内容です。

 

問題行動に対しては薬とサプリがそれぞれ1−2種類ありますがどれもはっきり効く訳ではありません。

 

ご家族が手に負えなくなったら最悪保健所行きです。

 

常々こういった切羽詰まったシーンで提案できる選択肢を増やしたいと思っていました

 

CBDは犬猫で明確なエビデンスが出ているものではありません。

 

しかし、認知症状や問題行動は動物自身もご家族も辛く早急に解決しなければいけないことも多いので、メリットとリスクを考えて使うことは大いに有りと考えています。

それ以外に期待できる効能

  • アトピーの痒み改善
  • 慢性痛に対する鎮痛効果
  • 食欲増進
  • 吐き気予防
  • てんかんの低減
  • 抗腫瘍効果

もしこんなに効果があれば最高ですね。

 

ただし、現時点ではエビデンスが揃っているものではありませんのでそれぞれの治療の第一選択には入りません。

 

例えば、「てんかん(アトピー)が治らなくてもう使える薬も無くなってきた…どうしよう」など。

こういったシーンでは検討してもいいと思います。

動物でのエビデンス

カンナビジオール (CBD) の犬および猫に及ぼす行動学的影響

しっかりとしたデータではありません。

症例報告レベルです。

 

犬にCBDやCBDオイルを与えても大丈夫?効果や副作用についても解説!

末尾に関連文献がありますので、ご興味があれば翻訳機能を使ってお読みください。

ちなみに私も使っています

今回の件とは全く関係ありませんが、私自身CBDを使っています

まだ長期使用ではありませんが、体調の変化は特にありません。

 

多く使っている時はやはりトロンと眠たくなったり睡眠時間が長くなる傾向は感じられます。

私はイライラしていたり、逆にリラックスしたい時なんかに使っています。

 

ご興味ある方はご自身で試していただくのもいいかと思います。

 

動物の認知症状や問題行動でお困りの方はどうぞ当院までお問い合わせください。

 

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