院長の木村です。

 

老犬を飼っていると悩みの種となる症状の一つが夜鳴き

 

その原因は様々考えられますが、一つには「不安」があります。

 

本記事では、不安軽減に使える新サプリを紹介します。

 

本邦で動物に使える、貴重なCBD系サプリの一つですので、夜鳴きに困る方は試してみてはいかがでしょうか。

CBDカゼインタブ

今回ご紹介するのは共立製薬様の「CBDカゼインタブ」です。

 

こちらは抗不安作用を有するとされているα-カゼソピン(カゼイン)に、大麻由来の安全成分であるCBD(カンナビジオール)を配合したものです。

 

後者のCBDは特有のエグみがあるため、飲ませやすくするようにしっかりミルクフレーバー化されています。

α-カゼソピン

牛由来の加水分解カゼインであるα-カゼソピンはGABA受容体と結合し、抗不安作用を発揮します

 

こちらを製品化した有名なサプリメントに「Zylkene:ジルケーン」があり、ストレス性の膀胱炎治療や分離不安治療などへ幅広く使われています。

CBD(カンナビジオール)

CBDは大麻草に含まれるある種の有効成分で、危険な成分であるTHCとは違い、比較的安全かつ合法な成分です。

※副作用が無い訳ではありません

 

CBDは医療用大麻として、てんかん薬など様々な治療への応用が期待されています。

 

現在はもっぱら非医療分野で製品化されており、リラックス効果を狙ったり不眠症対策として使われたりしています

 

なお先行発売されている動物用CBDサプリメントとしては「PETNOL:ペットノール」があります。

夜鳴き症状が軽くなるかも!?

老犬では昼夜が逆転した生活を送ることが多く、真夜中1〜2時間ごとに鳴き続けたりします。

 

こういった夜鳴きはご家族の精神・体力を激しく消耗させたり、隣家との関係に悪影響を及ぼしたりするなど厳しい症状の一つです。

 

現在夜鳴きを抑える効果的な方法はなく、止むを得ず睡眠薬(鎮静剤)漬けになることもしばしばです。

 

しかし夜鳴きの原因の一つに「不安」があれば、サプリを使うことで症状が低減される可能性があります。

 

CBDカゼインタブやCBDが実際に夜鳴きを軽くするというエビデンスがある訳ではありません。

 

しかし薬を続けると体に負担がかかるのも事実ですので、サプリ単独で維持あるいはサプリで補助することで投薬量を減らせるとしたら…。

 

チャレンジしていただく価値があると思います。

処方について

本記事で紹介したサプリメントは、いずれも当院へカルテ登録いただいた上での処方となります。

 

製品毎の特徴や使い分け、あるいは併用の仕方についてご相談した上で使うものを決定します。

※PETNOLのみ、メーカーから直送となります

 

わんちゃんの夜鳴きについてお悩みの方や、その他、強い分離不安などでお困りの方は試してみてはいかがでしょうか。

 

ご興味があれば、どうぞ相談に一度ご来院くださいませ。