当院での狂犬病ワクチン接種方針について紹介します。

 

ワクチン接種タイミングや注意事項について、どうぞご参考にしてください。

採用している狂犬病ワクチンについて

狂犬病ワクチン-TC (不活化):京都微研

接種時期について

狂犬病予防法に基づき、生後91日齢以上の犬では毎年1回の狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。

 

また毎年4月〜6月が狂犬病予防注射期間とされています。

※令和2年〜4年は12月まで期間が延長されましたが、令和5年度では延長はありません

生後90日以内の子犬を引き取った場合

生後90日以内では狂犬病ワクチンの接種義務がありませんので、まずは混合ワクチンをスケジュール通りに接種します。

 

次に最終の混合ワクチン接種から1ヶ月程度の間隔を空けて(※)から初回狂犬病ワクチンを接種し、以降は毎年1年に1回(4月〜6月)に追加接種します。

※正確には生後91日〜120日齢以内

1/1〜5/31の間に生後91日以降の犬を引き取った場合

狂犬病予防法に従い、引き取り時から30日以内での初回接種が必要です。

 

ただし前年の3/2以降に狂犬病ワクチンを接種していることが明らかであれば、初回接種の必要はありません。

 

以降は毎年1年に1回(4月〜6月)に追加接種します。

6/1〜12/31の間に生後91日以降の犬を引き取った場合

狂犬病予防法に従い、引き取り時から30日以内での初回接種が必要です。

 

ただし当年の3/2以降に狂犬病ワクチンを接種していることが明らかであれば、初回接種の必要はありません。

 

以降は毎年1年に1回(4月〜6月)に追加接種します。

混合ワクチン接種時期との兼ね合い

当院では混合ワクチンと狂犬病ワクチンの同時接種を実施しておりません。

※採用ワクチンの違い等の理由により、同時接種する施設もあります

 

接種時期のズラし方については、以下の通りでお考えください。

  • 混合ワクチンを先に接種→1ヶ月以上の間隔を空けて狂犬病ワクチン接種
  • 狂犬病ワクチンを先に接種→1週間以上の間隔を空けて混合ワクチン接種

前年の狂犬病ワクチン接種時期からのズラし方

令和4年では特例により狂犬病予防注射期間が12月まで延長されていました。

 

そのため令和4年の7月〜12月中に狂犬病ワクチンを接種した場合は、おおよそ6ヶ月程度の間隔を空けての接種を推奨します。

 

また病気などの事情等で接種時期が7月〜翌年2月になっていた場合も同様の考え方をします。

 

1年〜2年かけて狂犬病ワクチンの接種時期を規則通り4月〜6月中になるよう調整しましょう。

狂犬病ワクチンの副作用軽減について

過去に狂犬病ワクチン接種による副作用が認められた犬へは、副作用低減を目的として抗ヒスタミン薬の事前注射(別途費用)を行う場合があります。

 

全ての犬で効果がある訳ではありませんが、経験上では一定割合の犬で、多少〜完璧な副作用軽減が観察されています。

 

抗ヒスタミン薬の事前注射をご希望の方は、受診時にスタッフもしくは獣医師へご相談ください。

狂犬病ワクチン接種の猶予について

病気やワクチンへの強い副作用が確認されている犬等に対しては、獣医師の判断で当年のワクチン接種を猶予する場合があります。

 

猶予年でのホテル宿泊等で必要であれば猶予証明書(有償)を発行致します。

 

しかし決して飼い主側の自己判断で接種しないと決めてはいけません。

 

診察にて獣医師へご相談ください。

 

注射不適当犬および注射要注意犬に関しての詳細を知りたい方は、ガイドライン(5〜8P)をご参照ください。

その他

その他のご不明点や不安な点がございましたら、当院へお問い合わせもしくは診察時にご質問ください。

 

その子の状態・状況に合わせた狂犬病ワクチン接種のご提案をさせていただきます。

 

たかつきユア動物病院(木曜・日曜・祝日休診 9:30-12:30、16:00-19:00)

072-697-5505

support@takatsuki-your-ah.net