みなさんこんにちは!看護師の宮部です🌱
今回は猫の完全室内飼いについてのお話です。
当院に来院されている患者様の多くは室内のみで生活している猫たちですが、お散歩に出ている猫たちも少数います。
お外に行きたがるから。家の中だけじゃ運動不足で太っちゃうから。
もちろん家の中だけで生活することに対してストレスを感じる猫もいます。
でも、完全室内飼いにすることは、愛猫の健康を守ることにつながります!
1.病気やケガの予防
これは、多くの方が思いつくのではないでしょうか。
では、具体的にどんな病気になるおそれがあるのか、どんなケガが起こるのか例にあげたいと思います。
回虫や猫エイズなど体内に侵入する内部寄生虫や、ノミダニといった体表にくっつく外部寄生虫に感染する可能性があります。
回虫や重症熱性血小板減少症候群(SFTS)などは猫だけでなく人にも感染する可能性があります。(人獣共通感染症)
外ではノラネコとの接触する可能性が考えられます。
ノラネコの縄張りにしらずに入ってしまいケンカになり負傷してしまう。負傷した場所や傷の深さによっては、菌が傷口から侵入し、ひどい炎症を起こしてしまうこともあるのです。
フェンスなどに爪を引っ掛けて、猫自身がびっくりして無理やり引っ張って爪が抜けてしまうこともあります。
大きな道沿いでは、バイクや車、自転車との接触で交通事故に遭う危険性もあります。
2.平均寿命が長くなる。
これは、1.のような事態に巻き込まれずにすみ、ねこちゃんの体調管理がしやすくなった結果と言えるでしょう。
ある資料では、2017年の室内飼育猫の平均寿命は16.25歳であるのに対し、外出できる猫では13.83歳と2.42歳も短くなっています。
猫にとっての2.42歳は、人のライフサイクルに換算するとなんと9年7ヶ月にもなります。
3.近隣の猫アレルギーの方や猫がニガテな方への配慮
猫が外出することで近隣の住宅の洗濯物などに被毛が付着し、それによってアレルギー症状を発症してしまう可能性があります。
また、猫がニガテな方とのご近所トラブルを防ぐことにもなります。
これらのことから完全室内で過ごしてもらうことをオススメします🐈