院長の木村です。
今年も始まりました、「冬の猫健康診断キャンペーン」についてのご案内です。
昨年は多くの方にご利用いただきまして、ありがとうございます。
ぜひまた多くの子に受診いただき、そして健康管理に役立てて頂ければ幸いです。
期間
2023/11/1 AM 〜2024/1/31 AM
※検体集荷の関係で1/31 PMは期間外となりますのでご注意ください
対象
当院を受診された全ての猫ちゃん
健診の目的
①隠れている病気を早期発見する
”高齢だから”ではなく、実は病気が原因で老けて見えていた、なんてことが間々あります。
また若い〜中年齢の猫ちゃんでも、隠れた肝数値上昇があったり嘔吐が実は慢性膵炎から来ていたケースも散見されます。
病気の早期発見のため、最低1年に1回は定期健診を行いましょう。
②病気時との比較ができる
健康時の検査データがあれば、病気時の検査データと比較することで異常を捉えやすくできます。
未来の検査・治療をより良いものにすべく、今のうちから検査データを蓄積していきましょう。
③慢性疾患の状態把握
慢性疾患では項目を絞って定期検査をすることが多いですが、時々は各種臓器にも悪影響が出ていないか確認すべきです。
また治療薬を内服続けている場合では、副作用が出ていないかという観点でもチェックが必要です。
内容
血液検査
お手軽コース
スクリーニング検査11項目+血球計算(貧血など)+SDMA(早期腎臓マーカー)
あんしんコース
お手軽コース+甲状腺ホルモン
しっかりコース
お手軽コース+甲状腺ホルモン+SAA(炎症マーカー)+GA(糖尿病マーカー)
画像検査
血液検査のみのAと胸部レントゲン+腹部エコー付きのB
例)
お手軽B→お手軽コースの血液検査+上記画像検査
あんしんA→あんしんコースの血液検査
お勧めの検査コース
7歳未満:お手軽コース
7歳以上10歳未満:あんしんコース
11歳以上、「体調が不安定」、「飲水量が多い」など:あんしんコースorしっかりコース
項目の追加や変更も可能
各コースに共通した血液検査項目以外は、検査項目を追加したり一部項目を変更することが可能です。
例)Bの腹部エコー→心臓エコーに変更
気になる症状やご心配な点をお伝えいただければ、その子に最適な検査プランをご提案致します。
費用
当院では獣医療広告ガイドラインの規定に従い、オンラインでの費用明示はしておりません。
健診料金をお知りになりたい方は、お手数ですがお問合せください。
たかつきユア動物病院(木曜・日曜・祝日休診 9:30-12:30、16:00-19:00)
Q&A
一緒にワクチンも打てる?
可能です。
ただしワクチン接種自体の体へのストレス+検査ストレスが重なりますので、その後体調を崩しやすくなるかもしれません。
ご心配な方は、ワクチン接種と健診日をずらすことをご検討ください。
※個人的には血液検査程度であれば問題無いと考えています
連れて行くのが大変
猫ちゃんの性格によっては、どうしてもキャリーに入れられなかったり連れて行こうとしたらパニックを起こすこともあります。
そういった子には事前鎮静剤の処方が可能ですので、まずはご相談ください。
ただしその際には、検査結果の一部に影響が出る可能性があることはご了承ください。
健診の予約は必要ですか?
不要です。
ただし画像検査を含めた健診を複数頭同時にご希望の場合は、外来診察の関係上数時間程度お預かりする場合があります。
※血液検査のみのコースをご希望であれば大丈夫です
保険適応が不可能
診療明細書には「健康診断」として記載されますので、原則はペット保険の適応ができません。
ただし健康診断であっても、異常が見つかった場合は適応となる保険会社様もございます。
ご契約の保険で本当に適応が難しいかどうかは、事前に各ペット保険会社担当者様にご確認ください。
保険を利用したい方には猫ちゃんの病状により内容等ご相談させて頂きますが、キャンペーン価格での利用はできませんのでご注意ください。
健診時は絶食が理想
私たち人間の健康診断と同様に、健診時は最低6時間〜できれば12時間程度の絶食下で行うのが理想です。
厳密な測定をしたい場合は、絶食状態でご来院ください。
なお絶食することで体調を損なう恐れがある場合は、この限りではありません。
健診データは術前検査に利用可能
健康診断の内容が当院規定の基準を満たしていれば、健診結果を歯石除去などの術前検査として利用することが可能です。
ただし検査データは古くなると信頼性が落ちてくるので、利用は原則1ヶ月以内とさせて頂いております。
最後に
猫ちゃんは外に出る習慣が無いことから、体調が良い時はついつい病院から足が遠のきがちです。
それでも病気を早期発見したり進行を未然に防いだりするために、ぜひこの機会をご利用ください。