院長の木村です。
2022年9月〜11月末までに実施していた、「犬の秋健康診断キャンペーン」の集計結果を発表したいと思います。
※個人情報や個体を特定できる情報は一切ありません
2022年秋も数多くのわんちゃんに健康診断キャンペーンをご利用いただきました。
せっかくですので、皆様に「健診でこういうことが分かるよ」といったご理解のために結果を共有致します。
患者統計
・犬30頭
・平均9歳8ヶ月
5歳未満:5頭(16.7%)
5歳以上10歳未満:13頭(43.3%)
10歳以上:12頭(40%)
体調が気になりだすシニア期の子がボリュームゾーンでした。
健診内容
・お手軽A:11頭(36.7%)
→一般的なスクリーニング血液検査
・お手軽B:2頭(6.7%)
→お手軽A+胸部レントゲン+腹部エコー
・あんしんA:8頭(26.7%)
→お手軽A+甲状腺ホルモン
・あんしんB:8頭(26.7%)
→あんしんA+胸部レントゲン+腹部エコー
・しっかりA:0頭(0%)
→あんしんA+特殊血液項目
・しっかりB:1頭(3.3%)
→しっかりA+胸部レントゲン+腹部エコー
若い子は主に血液検査が多く、シニア期の子は血液検査のみと画像含めたコースが半々の割合でした。
見つかった異常所見
・肝臓異常:12頭(40%)
・腎臓異常:8頭(26.7%)
・膵臓異常:9頭(30%)
・ホルモン異常:3頭(10%)
・関節異常:3頭(10%)
・気管異常:3頭(10%)
・その他:13頭(43.3%)
※症状の軽重を問わず
※1頭で複数の異常所見を持つ場合を含むので、合計は100%になりません
最も多かったのは肝臓異常で、次いで膵臓異常という結果となりました。
最後に
いかがだったでしょうか。
健診を受ける動物たちや健診結果は何となくイメージ通りだったでしょうか?
それとも違ったでしょうか?
実際に健診を受けて重大な病気を見つけたり、新たに治療を開始した子たちはそれなりにいます。
しっかりと最低1年に1回、持病を持っていたりシニア以上の子は半年に1回を目処に健診を受診しましょう。
また2022年秋の健診キャンペーンは終了しましたが、院内検査であれば通年で健診が可能です。
ご興味があってまだ受けていない方は、どうぞ一度外来にお越しください。