院長の木村です。

 

先日、3月より実施しておりました春の犬健康診断(+フィラリア)キャンペーンが終了しました。

 

今年は去年より多くの方にご受診いただき、健康意識の高さを感じて嬉しい限りです

 

秋健診は9月からを予定しておりますので、ご興味がある方はどうぞご検討くださいませ。

 

さて本記事では、折角ですので皆様の健康診断の結果をまとめようと思います。

 

健康診断を受けているのはどんな子?どんなことが分かるの?と気になる方は、どうぞ読み進めてくださいね。

春の犬健康診断概要

・2023/3/1〜6/30(計4ヶ月)

・血液検査コースが3種類と、それぞれに対しサブコースが2種類の計6種類

受診した動物

受診したわんちゃんの多くが7歳未満の若齢期でした。

病気の早期発見を意識されているオーナー様が多いことが伺えます。

犬110頭(前年比111%)

・平均年齢:6歳8ヶ月

・7歳未満:58頭(52.7%)

・7歳以上10歳未満:33頭(30%)

・10歳以上:19頭(17.3%)

受診コース

年齢を反映してか、若齢期用のお手軽A(血液検査のみ)が最も多い受診コースでした。

また受診年齢が高まると、画像検査込みのBコースを選択する率が高くなる結果となりました。

・お手軽A:57頭(51.8%)

・お手軽B:10頭(9.1%)

・あんしんA:20頭(18.2%)

・あんしんB:19頭(17.3%)

・しっかりA:0頭(0%)

・しっかりB:4頭(3.6%)

コース詳細に関して知りたい方はこちらの記事をご参照ください。

検出された異常

異常が最も多かったのは肝臓(数値や画像)で、次いで腎臓・ホルモンという結果でした。

またホルモン異常も多い印象があり、ルーティンでホルモン測定をする重要性が示唆されました。

・肝臓:25頭(22.7%)

・腎臓:17頭(15.5%)

・膵臓:8頭(7.3%)

・関節:5頭(4.5%)

・気管:4頭(3.6%)

・ホルモン:15頭(13.6%)

・その他:33頭(30%)

・異常なし:38頭(34.5%)

※1頭で複数異常を検出した場合もありますので、合計が110頭を超えます

利用目的

統計を取ってる訳ではありませんが、健診を希望された皆様の利用目的や受診理由例を紹介します。

・未知の病気の早期発見

・健康時のデータ取得および蓄積

・持病のモニタリング

・病気は無いと思うが、しばらく健康診断をしていなかったから利用したい

・最近の体調不良(緊急性無し)に対しての検査

・年齢が高くなってきたので

・薬を常用しているので副作用チェック

最後に

大雑把ではありますが、当院での春健診データを紹介しました。

 

受診利用は様々ですが、健診によって新たな病気が見つかり、早期治療に繋がったわんちゃんが多くいます

 

健康な若い子でも1年に1回、持病を持っていたり常用する薬がある子は半年に1回は健診をしていきましょう。