院長の木村です。
今回はタイトル通り、「猫の冬の健康診断」についてのご案内です。
さて、去年も多くの方にご利用いただきました冬の健康診断が今年も始まります!
一頭でも多くの子に受診いただき、そして健康管理に役立てて頂ければ幸いです。
健診の意義
①隠れている病気を早期発見する
何事も無いのが一番ですが、万一病気が隠れていた場合は進行する前に発見し治療を始めたほうが間違いなく良い治療効果が得られます。
若いから、あるいは元気に過ごしているからと油断せずに1年に1回は定期健診を行いましょう。
②病気時との比較ができる
体調が良い状態での検査データがあれば、もし将来体調が悪化し検査した時にでも健康なデータと比較することができます。
検査には一般的な基準値は存在しますが、5%の健康猫は外れるように設計されています。
ですので未来の治療をよりオーダーメイドにすべく、その子その子のデータを蓄積していきましょう。
③病気の進行あるいは回復の目安となる
持病を持っている子では、項目を絞った定期検査以外にも時々はスクリーニング検査をすべきです。
そうすれば病気の進行や回復具合はもちろんのこと、持病が他の健康だったはずの臓器に影響が出ていないかを確認できます。
期間
2022/11/1 AM 〜2023/1/31 AM
※集荷の関係で1/31 PMは期間外となりますのでご注意ください
対象
当院を受診された全ての猫ちゃん
内容
血液検査
お手軽コース
スクリーニング検査11項目+血球計算(貧血など)+SDMA(早期腎臓マーカー)
あんしんコース
お手軽コース+甲状腺ホルモン
しっかりコース
お手軽コース+甲状腺ホルモン+SAA(炎症マーカー)+GA(糖尿病マーカー)
画像検査
血液検査のみのAと胸部レントゲン+腹部エコー付きのB
例)
お手軽B→お手軽コースの血液検査+上記画像検査
あんしんA→あんしんコースの血液検査
お勧めの検査コース
7歳未満の猫ちゃん→お手軽コース
7歳以上10歳未満の猫ちゃん→あんしんコース
11歳以上または「体調が安定しない」、「飲水量が多い」などの猫ちゃん→あんしんコースまたはしっかりコース
持病がなく元気な猫ちゃん→A
腎臓病など持病を持っている猫ちゃん→B
項目の追加や変更も可能
各コースに共通した血液検査項目以外は、検査項目を追加したり一部項目を変更することが可能です。
例)Bの腹部エコー→心臓エコーに変更
気になる症状やご心配な点をお伝えいただければ、その子に最適な検査プランをご提案致します。
料金
獣医療広告ガイドラインの規定に従い、公表はできません。
健診料金をお知りになりたい方はお手数ですが、お電話・メールまたは直接スタッフにお問合せください。
たかつきユア動物病院(木曜・日曜・祝日休診 9:30-12:30、16:00-19:00)
一緒にワクチンも打てる?
可能です。
ただしワクチン接種自体の体へのストレス+検査ストレスが重なりますので、その後体調を崩しやすくなるかもしれません。
ご心配な方は、ワクチン接種と健診日をずらすことをご検討ください。
※個人的には血液検査程度であれば問題無いと考えています
連れて行くのが大変
猫ちゃんの性格によっては、どうしてもキャリーに入れられなかったり連れて行こうとしたらパニックを起こすこともあります。
その際は事前鎮静剤の処方が可能(持病の程度などにもよりますが…)ですので、お電話等でまずご相談ください。
ただし健診前に鎮静剤を使うことにより、いくつかの検査項目に一時的な影響が出る可能性があります。
なお病院で猫ちゃんがパニックになることが事前に予想される場合は、できれば「水曜午後と日曜を避けて」受診いただけると助かります。
最後に
当院は開院以来、「1年に最低1回の健診」を常に推奨しています。
猫ちゃんは外に出る習慣が無いことから、ついつい体調が良い時は病院から足が遠のきがちだと思います。
それでも病気を早期発見する、進行を未然に防ぐためにぜひこの機会をご利用ください。